その抜け毛、シャンプーのせいかも?更年期のデリケートな頭皮を守る正しい洗い方
「最近、シャンプーのたびに指に絡みつく抜け毛が増えた」「洗ったばかりなのに頭皮がベタつく、あるいはカサカサする」
40代や50代を迎え、そんな違和感を抱いていませんか?実は、男性更年期の時期はホルモンバランスの変化により、頭皮環境がこれまで以上にデリケートになっています。それにもかかわらず、若い頃と同じような「洗浄力重視」のガシガシ洗いを続けていると、それが抜け毛を加速させる大きな原因になっているかもしれません。
更年期特有の頭皮トラブルを防ぎ、大切な髪を守り抜くための「正しい洗い方」と「シャンプー選び」の極意を詳しく解説します。
更年期の頭皮で起きている「異変」とは
男性更年期(LOH症候群)によるテストステロンの減少は、皮膚のバリア機能や代謝に大きな影響を及ぼします。
乾燥と過剰な皮脂のジレンマ: 肌の水分保持能力が低下し、乾燥しやすくなります。すると体は頭皮を守ろうとして、逆に皮脂を過剰に分泌させてしまいます。これが「インナードライ」状態です。
血行不良: 自律神経の乱れから頭皮の血管が収縮しやすくなり、髪を作る毛母細胞に栄養が行き渡りにくくなっています。
頭皮の硬化: コラーゲンの減少などにより頭皮が突っ張ったように硬くなり、毛根が深く根を張りにくい環境になります。
このような状態の頭皮に、刺激の強いシャンプーや間違った洗い方を続けるのは、いわば荒れた畑を鋭い鍬で耕すようなもの。髪が抜けるのは、むしろ自然な結果といえるのです。
抜け毛を助長する「やってはいけない」3つのNG習慣
まずは、良かれと思ってやっている習慣が逆効果になっていないか確認しましょう。
洗浄力が強すぎるシャンプーの使用
市販の安価なシャンプーに多い「高級アルコール系(ラウレス硫酸など)」は洗浄力が非常に強く、更年期の乾燥した頭皮には刺激が強すぎます。必要な皮脂まで奪い去り、炎症や抜け毛を招きます。
1日2回以上の過度な洗髪
「脂っぽいから」と何度も洗うのは禁物です。洗いすぎは頭皮のバリア機能を壊し、さらに皮脂分泌を促す悪循環を生みます。洗髪は1日1回、夜に行うのがベストです。
爪を立てて力任せに洗う
痒みがあるからといって爪を立てて洗うと、頭皮に微細な傷がつきます。そこから雑菌が入り、毛包炎(もうほうえん)などのトラブルに発展して髪が抜ける原因になります。
髪を育てる!更年期のための「育毛洗髪法」
今日から実践できる、頭皮をいたわりながら血行を促進する洗い方のステップを紹介します。
ステップ1:丁寧な「予洗い」が8割
シャンプーをつける前に、38度前後のぬるま湯で1〜2分間、頭皮をしっかり濡らします。実は、汚れの約80%はこの予洗いだけで落ちます。これにより、シャンプーの量を減らし、頭皮への負担を最小限に抑えることができます。
ステップ2:シャンプーは「手」で泡立てる
原液を直接頭皮につけるのはNGです。まずは手のひらで軽く泡立ててから、数箇所に分けて髪に乗せましょう。泡がクッションとなり、摩擦による髪へのダメージを防ぎます。
ステップ3:指の腹で「揉み洗い」マッサージ
「洗う」というより「頭皮を動かす」イメージです。耳の上、襟足、額の生え際から、頭頂部(百会と呼ばれるツボがある付近)に向かって、円を描くように指の腹で揉みほぐします。これにより、更年期特有の血行不良を改善し、栄養が届きやすい頭皮を作ります。
ステップ4:すすぎは洗う時間の「2倍」かける
シャンプーの成分が残っていると、それが刺激となり炎症を引き起こします。耳の後ろや後頭部は残りやすいため、ヌルつきが完全になくなるまで徹底的に流しましょう。
更年期世代が選ぶべきシャンプーの条件
今の自分に合ったシャンプーを選ぶことも、立派な薄毛対策です。
アミノ酸系洗浄成分: 「ココイル〜」「ラウロイル〜」と記載のあるものは、頭皮と同じ弱酸性で優しく洗い上げます。
保湿成分配合: ヒアルロン酸やセラミド、天然オイルが含まれているものは、洗髪後の乾燥を防ぎます。
抗炎症成分: グリチルリチン酸2Kなどは、更年期特有の頭皮の赤みや痒みを抑えるのに有効です。
まとめ:毎日の洗髪が「最高の育毛ケア」に変わる
更年期の薄毛は、適切なケアで進行を緩やかにすることが十分に可能です。毎日当たり前に行っているシャンプーを「作業」ではなく「頭皮のエイジングケア」へと意識を変えるだけで、半年後の鏡に映る自分の姿は大きく変わるはずです。
デリケートな時期だからこそ、自分を慈しむような優しいケアを心がけましょう。ふっくらと柔らかい頭皮を育むことが、力強い髪を取り戻すための第一歩です。
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