⚠️ ファンヒーター本体の灯油の抜き方と少量の捨て方
ファンヒーターを安全に保管するために、本体に残った少量の灯油も抜いておくことが推奨されます。本体内に灯油を残したままにすると、故障の原因になる可能性があるためです。
ここでは、ファンヒーターの底に残った灯油を抜く手順と、抜き取った少量の灯油の安全な捨て方について解説します。
1. 🛠️ ファンヒーター本体に残った灯油の抜き方(手順)
作業は、必ず完全にファンヒーターが冷めてから、屋外または換気をしっかりと行い、火気厳禁で行ってください。
ステップ1:油フィルターの掃除と灯油の確認
灯油タンクを外す: ファンヒーター本体からカートリッジタンクを抜き取ります。
油フィルターを外す: 本体底にある油フィルター(ストレーナー)を外します。
ゴミを取り除く: フィルターに溜まったホコリやゴミを優しく取り除きます。
💡 注意点
フィルターは水や洗剤で洗わないでください。残った水分や洗剤が故障の原因になります。
もし洗い流したい場合は、新しいきれいな灯油で洗い流しましょう。
灯油に直接触れる場合は、皮膚がかぶれる可能性があるため、耐油性のある手袋を使用するのが安全です。
ステップ2:スポイトやキッチンペーパーで灯油を抜き取る
ファンヒーターの底には、構造上どうしてもコップ1杯程度の灯油が残ります。
抜き取る道具の準備: 少量の灯油を抜き取るには、灯油用のスポイトや**油の吸いが良いキッチンペーパー(リードクッキングペーパーなど)**が非常に有効です。
灯油を吸い取る: スポイトで吸い上げるか、キッチンペーパーを底に敷き詰めるようにして灯油を染み込ませていきます。
💡 おすすめはキッチンペーパー
キッチンペーパーはホコリが出にくく、油の吸いが良いため、少量の灯油を最後まで綺麗に吸い取るのに適しています。ティッシュはホコリが出やすく、破れて内部に残る可能性があるため避けましょう。
完了: 底にたまっていた灯油が全て抜き取れたら、作業完了です。
ステップ3:保管準備
本体の外側や後ろのフィルターのホコリを拭き取り、高温多湿を避けた保管場所へ移しましょう。
2. 🗑️ 抜き取った「少量」の灯油の捨て方
ファンヒーター本体から抜き取った灯油は少量ですが、一般のゴミとしてそのまま捨てることは大変危険で、禁止されている自治体が多いです。
灯油の処分は、必ずお住まいの自治体のルールに従ってください。
✅ 自治体で「少量なら可」の場合
自治体の指示で「少量なら燃えるゴミと一緒に出してよい」とされている場合は、以下の手順で安全に処理します。
灯油を吸わせる: 抜き取った灯油を、新聞紙や古布にしっかりと吸わせます。
二重に包む: 灯油を吸った新聞紙などを、さらに濡らした新聞紙や布で包みます。
ビニール袋へ: それをビニール袋に入れて、口をしっかり縛って捨てます。
⚠️ 安全上の注意
量が多い場合は、発火・引火の危険があるため、別の日に少量ずつ小分けにして出すか、後述の専門業者に依頼してください。
灯油がこぼれて引火しないよう、処理は慎重に行いましょう。
❌ 自治体で「不可」の場合(安全な捨て方)
多くの自治体では灯油の処分を禁止しています。この場合は、以下の方法で処分を依頼してください。
ガソリンスタンド
灯油販売店
地域の専門業者(不用品回収業者など)
ほとんどの場合、少量であれば有料で引き取ってもらえます。事前に料金や引き取り可能量を確認しましょう。
ファンヒーターを長く安全に使うためにも、シーズンオフの灯油処理は忘れずに行いましょう。
もしよろしければ、ファンヒーターの「後ろのフィルター」の掃除方法や、保管に最適な場所についてもお調べしましょうか?