70代男性の薄毛対策!髪と地肌に優しい「整髪料」の選び方と正解のスタイリング
年齢を重ねるごとに気になる「髪のボリューム不足」や「地肌の透け感」。
「昔のようにビシッと髪型を決めたいけれど、整髪料を使うと抜け毛が増えそうで怖い」「ワックスをつけると余計に髪がペタンとしてしまう」……。そんな悩みを抱えていませんか?
実は、70代のデリケートな髪と頭皮には、若い頃とは全く異なる「整髪料の選び方」が必要です。正しく選んで正しく使えば、薄毛を自然にカバーしながら、若々しく清潔感のある印象を保つことができます。
この記事では、シニア世代の薄毛悩みに寄り添った、髪に優しいスタイリング剤の選び方と、プロが教えるボリュームアップ術を詳しく解説します。
なぜ「昔の整髪料」は70代の髪に合わないのか
若い頃から愛用しているハードジェルや油分の強いポマード。これらは70代の髪には「重すぎる」場合があります。
重みでペタンとなる: 細くなった髪に油分の多いワックスを塗ると、その重みに耐えきれず、かえってボリュームがなくなってしまいます。
頭皮への残留リスク: 加齢とともに頭皮のターンオーバーは遅くなり、バリア機能も低下します。洗浄力の強いシャンプーでないと落ちない強力な整髪料は、頭皮に残りやすく、炎症や毛穴詰まりの原因になります。
70代の薄毛カバーに最適!整髪料選びの4つの条件
シニアの髪をいたわりつつ、見た目を整えるためにチェックすべきポイントは以下の4点です。
1. 「お湯だけで落ちる」水溶性・ウォーターベース
最も重視すべきは、洗い流しやすさです。シャンプーで何度もゴシゴシ洗う必要のある製品は、大切な自毛を摩擦で傷めてしまいます。「お湯で簡単にオフ」と記載されたものや、水溶性のグリース、パウダータイプのスタイリング剤が理想的です。
2. 「パウダーワックス」や「クレイタイプ」の活用
油分が少なく、髪を「点」で支えるパウダータイプの整髪料は、髪をベタつかせずに根元から立ち上げてくれます。マット(ツヤなし)な質感のものを選ぶと、地肌の反射が抑えられ、薄毛が目立ちにくくなる効果もあります。
3. 「ノンシリコン・天然由来成分」へのこだわり
頭皮への優しさを考えるなら、パラベン(防腐剤)フリー、無香料、天然由来の成分(ミツロウや植物オイルなど)を主成分としたバームも選択肢に入ります。これらはハンドクリームとして使えるほど低刺激なものも多く、スタイリング後にそのまま手に馴染ませても安心です。
4. アルコールフリーの「ボリュームアップミスト」
ガチガチに固めるスプレーではなく、髪をふんわりコーティングして1本1本を太く見せるミスト(液体)タイプがおすすめです。特にアルコール(エタノール)が高配合されていないものを選ぶと、頭皮の乾燥を防げます。
髪を傷めない!シニア流スタイリング術
良い製品を選んでも、使い方が間違っていては逆効果です。以下の手順で「髪を立てる」ことを意識しましょう。
ドライヤーで「8割」決める
整髪料をつける前に、ドライヤーで根元を立ち上げることが最重要です。
コツ: 分け目とは逆の方向に髪を流しながら、下から上へ風を当てます。最後は冷風を当てると、形がキープされやすくなります。
「根元」には絶対につけない
整髪料は、手のひらによく伸ばしてから「毛先」と「中間」にだけ馴染ませます。地肌に直接整髪料がつくと、毛穴を塞ぐだけでなく、油分で毛根が倒れてボリュームが失われます。
スプレーは「20cm以上」離す
仕上げのスプレーを使う際は、至近距離から吹きかけないでください。遠くから霧を浴びせるように使うことで、ダマにならず、ふんわりとした質感を維持できます。
万が一、頭皮についてしまったら?
どれだけ気をつけていても、整髪料が地肌に触れることはあります。その日のうちに「予洗い(ぬるま湯でのすすぎ)」を丁寧に行い、指の腹で優しく洗髪することを徹底してください。髪を乾かさずに寝るのは厳禁です。湿気で雑菌が繁殖し、抜け毛の原因となってしまいます。
まとめ:整髪料は「隠す」ためではなく「自信を持つ」ための道具
70代の薄毛対策において、整髪料は決して敵ではありません。自分の髪質と頭皮の状態に合った「優しい1本」を見つけることで、毎日の外出がもっと楽しく、積極的なものに変わります。
「清潔感のある整った髪」は、あなたをより素敵に、そして健康的に見せてくれます。まずは、お湯で落とせる軽やかなワックスから試してみませんか?