70代男性の魅力を自然に引き出す“クセ毛を活かす髪型”
無理なく若々しく見せるためのヘアスタイル指南
年齢を重ねると髪質が変化し、うねりやクセが強くなったと感じる人は多くいます。特に男性は、髪が細くなる・ボリュームが減る・まとまりにくくなるなど複数の悩みが同時に訪れやすく、毎日のセットが難しく感じることもあるでしょう。薄毛が気になりつつ、クセ毛ならではの扱いにくさも重なれば、「どう整えても思うようにいかない」と困ってしまうものです。
しかし、クセ毛は見方を変えると“自然な動きと立体感を生み出す力”を持っています。この特徴を上手に生かすことで、薄毛をカバーしながら大人の魅力がより引き立つスタイルに仕上げることができます。ここでは、扱いやすく、清潔感があり、無理なく若々しく見せられる髪型のポイントを丁寧に解説します。
クセ毛と薄毛の組み合わせは実は好相性
クセ毛は、髪の流れに自然なボリュームと動きが出ます。薄毛が気になりやすい年代こそ、この特性を上手に利用することで、地肌の透け感を抑えつつ柔らかさを表現できます。
● 自然なふんわり感が出やすい
トップがつぶれにくく、軽く整えるだけで立体感が生まれます。直毛よりも空気感を出しやすいため、髪量が減ってきても“寂しい印象”になりにくいのが特徴です。
● 髪のクセがカバー効果を発揮
わずかなウェーブやうねりがあるだけで、地肌の見え方が変わります。スタイリング剤を少量つけるだけで自然な動きを強調でき、薄毛を隠すために無理をする必要がありません。
● 加齢によるパサつきを目立たせない
クセ毛特有の動きが光を分散させ、パサつきや細い毛が目立ちにくくなります。乾燥が気になりやすい年代ほど、クセ毛は味方になります。
70代男性が取り入れやすい“クセ毛を活かす髪型”
● ナチュラルショートウェーブ
クセを伸ばしすぎず、ナチュラルに整えたショートスタイル。髪の動きが柔らかさを演出するため、無理をしない自然体の美しさが際立ちます。毎朝のセットも簡単で、整髪料が少量でも形が決まります。
● レイヤーショート
レイヤー(段)を入れることでクセが程よく散らばり、トップにふんわり感が生まれます。髪が細くても立ち上がりやすく、薄毛が気になる部分を自然にぼかせる万能スタイルです。
● クセを活かしたソフトオールバック
強すぎないクセがあるなら、軽く後ろへ流すスタイルもおすすめ。ボリュームを前から後ろへ流すことで、額の広さを穏やかに見せながら大人の落ち着きを演出できます。決して固めすぎない“ソフト”がポイントです。
● ショートマッシュ風アレンジ
重さを感じさせない程度に丸みを残すことで、クセ毛の柔らかさを最大限活かせます。トップを少し長めにして動きを残すと品が出て、若々しく見えます。
クセ毛を味方にするスタイリングのコツ
● 乾かし方で7割が決まる
根元を立ち上げるように乾かすとボリュームが自然に出て、クセを抑えすぎず動きを引き出せます。指で軽く持ち上げながら乾かすだけでも印象は大きく変わります。
● ワックスよりバームやクリームが扱いやすい
クセ毛は乾燥しやすいため、軽いまとまりを出せるバームやクリームタイプが相性抜群。艶が出て髪が健康的に見え、薄毛による“パサついた印象”を抑えられます。
● “つけすぎない”が若々しさの鍵
整髪料は少量を手のひらに広げ、毛先や中間を中心に馴染ませるだけで十分です。重さが出すぎるとトップがつぶれやすいため、軽さを保つのがポイントです。
美容院で希望を伝える時のポイント
クセ毛を活かしたい場合は、次のような要望を伝えると仕上がりの精度が上がります。
・クセを抑えすぎず自然な動きを残したい
・トップにボリュームがほしい
・サイドは広がりすぎないようにしたい
・セットが簡単なシルエットにしてほしい
この4つを伝えるだけで“扱いやすく薄毛をカバーできる髪型”に非常に近づきます。
**クセ毛はコンプレックスではなく個性
自然な動きが大人の魅力を深めてくれる**
70代では髪の悩みが増えて当たり前。その中でクセ毛を無理に押さえ込もうとすると、手間が増え、仕上がりも不自然になりがちです。
大切なのは、クセの“動き”そのものを魅力として活かすこと。髪質に寄り添ったスタイルを選ぶだけで、薄毛は自然にカバーされ、清潔感と上品さが引き立ちます。
クセ毛は、年齢に合わせて姿を変える髪の個性です。その個性を味方につけることで、無理のない若々しさと心地よい自然体のスタイルを手に入れられます。毎日のセットが楽になり、鏡を見る楽しさも増えていくはずです。