70代男性の薄毛対策!自宅で毎日できる「頭皮の血行促進」簡単マッサージ
「最近、髪のボリュームが減ってきた」「鏡を見るたびに頭頂部が気になる」と、髪の悩みを感じてはいませんか。70代を迎えると、髪が細くなったり地肌が目立ってきたりするのは、自然な老化現象の一つでもあります。
しかし、諦めるのはまだ早いです。薄毛の大きな原因の一つは、頭皮の「血行不良」にあります。髪に必要な栄養を運ぶのは血液です。硬くなった頭皮をほぐし、血流を改善することで、今ある髪を健やかに保ち、抜け毛を予防する効果が期待できます。
今回は、特別な道具や高価な育毛剤を使わず、自分自身の「手」だけで今日から始められる、お金のかからない頭皮マッサージ方法を詳しく解説します。
1. なぜ「70代の頭皮」にはマッサージが必要なのか
年齢を重ねると、全身の血流が滞りがちになるのと同様に、頭皮の血管も細く、硬くなっていきます。
栄養の遮断: 頭皮が硬くなると毛根へ栄養が届きにくくなり、髪が細く、弱くなってしまいます。
老廃物の蓄積: 血流が悪いと、髪の成長を妨げる老廃物が排出されにくくなります。
リラックス効果: マッサージは副交感神経を優位にし、深い眠りを誘います。質の良い睡眠は、髪を育てる「成長ホルモン」の分泌に欠かせません。
頭皮を柔らかく保つことは、健康な髪を育てる「土壌改良」のようなものです。
2. 準備はこれだけ!マッサージを始める前の注意点
マッサージの効果を最大限に高め、頭皮を傷つけないための基本ルールです。
爪を立てない
頭皮は非常にデリケートです。爪を立てると傷がつき、炎症や化膿の原因になります。必ず**「指の腹(指先の柔らかい部分)」**を使いましょう。
力を入れすぎない
「強く押せば効く」というのは間違いです。気持ちいいと感じる程度の「イタ気持ちいい」強さで十分です。
清潔な状態で行う
理想的なタイミングは、**「お風呂上がり」**です。体が温まって血行が良くなっており、頭皮も清潔で柔らかいため、最も効果が出やすい時間帯です。
3. 実践!血行を促す「3ステップ・マッサージ」
たった5分で完了する、簡単で効果的な手順です。椅子に座ってリラックスした状態で行いましょう。
ステップ1:側頭部(耳の上)をほぐす
まずは、頭の横から始めます。ここは大きな血管が通っており、目や肩の疲れとも密接に関係している場所です。
両手の指の腹を、耳の上のあたりに当てます。
頭皮を上に持ち上げるように、円を描きながらゆっくりと動かします(5回〜10回)。
徐々に位置をずらしながら、こめかみ付近までほぐしましょう。
ステップ2:後頭部(首の付け根)から頭頂部へ
次に、血流の「入り口」である首の付け根から、最も栄養が届きにくい頭頂部へ血流を誘導します。
両手の親指を首の付け根のくぼみ(風池:ふうち)に当て、他の4本の指で後頭部を支えます。
親指で円を描くように優しく揉みほぐします。
そのまま指を少しずつ上へ移動させ、頭のてっぺんに向かって、頭皮を中央に寄せるように動かしていきます。
ステップ3:頭頂部(百会)を優しく押す
最後は、自律神経を整える万能のツボと言われる「百会(ひゃくえ)」を刺激します。
左右の耳を結んだ線と、顔の正中線が交わる頭のてっぺんを確認します。
中指の腹を使い、真下に向かってゆっくりと3秒かけて押し、3秒かけて離します。これを3回繰り返します。
4. お金を使わない!効果をさらに高める生活習慣
マッサージと合わせて行うことで、より効率的に頭皮環境を整えることができます。
水分補給を忘れずに
血液をサラサラにするためには、十分な水分が必要です。特に冬場は喉の渇きを感じにくいため、意識的に白湯やお茶を飲むようにしましょう。
肩回しのストレッチ
頭への血流は、必ず肩と首を通ります。肩が凝っていると、せっかくのマッサージ効果が半減してしまいます。マッサージの前に肩を大きく回すだけで、頭部への血流量が格段にアップします。
質の良い睡眠
髪は寝ている間に作られます。夜22時から深夜2時までの「黄金時間」に無理に寝る必要はありませんが、毎日決まった時間に就寝し、6〜7時間の睡眠を確保することが、何よりの育毛対策になります。
5. 継続のコツ:完璧を目指さない
マッサージは、一度に長時間行うよりも、**「毎日少しずつ」**続けることが大切です。
テレビのCM中に行う
シャンプーのついでに30秒だけ行う
朝、目が覚めて布団の中で行う
このように、既存の習慣に「セット」にすることで、無理なく日常に組み込むことができます。数週間続けると、頭皮が以前より柔らかくなっていることに気づくはずです。
まとめ:自分の手は最高の育毛ツール
70代からのヘアケアは、「増やす」ことよりも「今ある髪を大切にする」という意識が成功の鍵です。自分の手で頭皮を労わる時間は、自分自身を大切にする時間でもあります。
高価な製品を試す前に、まずは自分の指先で、頭皮に眠っている力を呼び起こしてあげてください。血行が良くなれば、髪だけでなく、目の疲れや頭の重さもスッキリと軽くなるはずです。
まずは今夜のお風呂上がり、鏡の中のご自身を労いながら、優しく頭皮を動かしてみることから始めてみませんか。